2×4(ツーバイフォー)工法のメリットとデメリット

パーツの組み合わせで建造される2×4(ツーバイフォー)

2×4(ツーバイフォー)工法とは、住宅を建造する上で良く利用されることの多い工法の1つです。

というのも、「2インチと4インチで規格化された柱を枠組み」として、建造を順に行なっていける仕組みになっているからです。
従来の工法では、木材などの建築資材を持ちあわせて、それらを現場で加工する、打ち付ける・・・という順序で、住宅の建造が進んでいきます。

しかし、2×4(ツーバイフォー)工法であれば、すでに「パーツが完成している状態からスターと」となるので、現場にパーツが到着次第、後はそれらをプラモデルのように組み合わせていくだけで、住宅が完成するようになっているのです。
また、大きなパーツはどのようにして組み合わせるのかというと、「建設機械で持ち上げて組み合わせる」という手法で、大きなパーツでさえも指定の位置に移動、組み合わせることが可能となっています。

このような仕様となっているため、2×4(ツーバイフォー)工法のメリットは「工期が短い」となります。
ものによっては、半年間もかけずに家が建ってしまうわけなので、昔と比較すると半分ほどの工期で家が建つケースも珍しくありません。
しかも、2×4(ツーバイフォー)工法は「丈夫で長持ち」というメリットまで発生します。

というのも、しっかりと機械の力で組み込まれている建築資材を使用するため、最初から計算された頑丈さを前提にして家が建つからです。
そのため、2×4(ツーバイフォー)工法であれば「耐久年数が明確」というメリットも発生します。
ものによっては40年以上も持つ物件もあるため、「お手軽だけど丈夫ではない」という問題点も少なく、今では良く見かける工法の1つになりました。

2×4(ツーバイフォー)工法のデメリット

なにかと評価されている2×4(ツーバイフォー)工法ですが、デメリットも存在するので、先に知っておいたほうが良いです。

まず、機械的に家が建つので「間取りのパターンが少ない」というデメリットがあります。
従来の工法であれば、お客様のニーズに合わせて家の形を変化させることも、難しい対応ではありませんでした。
しかし、2×4(ツーバイフォー)工法は、すでに「パーツを完成させている」ので、部屋の間取りを後になって変更したい・・・、という希望に対応することは難しいのです。

それと、2×4(ツーバイフォー)工法は「家がガッチリとしている」というところにも、実はデメリットが潜んでいます。
そのため、地域によっては「結露に悩まされやすくなる」というデメリットが発生するので、2×4(ツーバイフォー)工法であれば、まったくデメリットがないと思い込まないほうが良いでしょう。