木造軸組工法のメリットとデメリット

自由度の高い木造軸組工法のメリット

木造軸組工法は「間取りに対して余裕がある」というメリットがあります。
というのも、木造軸組工法は「柱と梁(はり)を組み合わせる」という仕組みで住宅を建造するからです。

つまり、柱と梁による家の強度に注意するだけで、柱の位置を少しだけズラす・・・といった作り方も可能となっているのです。
このような自由度があるため、住宅に対して、購入者の希望を反映させることができるようになっています。

しかも、木造軸組工法は「施工できる業者が多い」というメリットまであります。
昔から存在している工法の1つなので、「信頼できる業者(ノウハウを蓄積している業者)」を探しているのであれば、木造軸組工法を軸にして探してみるのも良いでしょう。

ただ、人気が高い業者に関しては、木造軸組工法のノウハウがしっかりしていても、簡単に予約を取れる・・・というわけではありませんので、予約や相談は早めに済ませておいたほうが良いでしょう。

木造軸組工法のデメリット

木造軸組工法には目立つメリットも存在しますが、人によっては、木造軸組工法を選んだことで損をしたを感じる人もいます。

まず、近年の工法と比較して「建造にかかる期間(工期)が長い」というデメリットがあります。
今では、ある程度完成している住宅に対して、すでにパーツとなるものを組み合わせて、住宅を完成させるという工法が確立されています。
ですが、木造軸組工法の場合は「職人さんが購入者の希望に合わせて家を建てる」という仕組みです。
というわけで、希望が多ければ多いほど、その分だけ工期が長くなる恐れがあるのです。

しかも、このような建造となってしまうかどうかについては、「建造が開始されるまでわからない」というデメリットまであります。
半年後、1年後に住宅が建っていれば良い・・・と急ぎの完成を求めていない人であれば、木造軸組工法にデメリットを感じることは少なくなるでしょう。

それと、時間がかかる物件であればあるほど、「費用が多く発生する」というデメリットも発生します。
木造軸組工法は、使用される木材といった建築資材によって、そもそも費用が変動しやすいという問題があります。
なので、特殊な作りを家の中に設けたい・・・という場合は、概算ではなく正確な見積もりを出してもらった上で、本当に木造軸組工法で建造するかどうかの判断を行いましょう。

他にも、大工さんに対して支払う料金についても、あらかじめ念入りに確認しておいたほうが良いです。
工期を短縮するために腕の良い大工さんを雇いたい・・・というケースでは、通常よりもかなり高い料金で、大工さんを雇わないといけなくなることもあります。