軽量鉄骨とは

工法に大きな違いがある

軽量鉄骨ですが、近年では新しいスタイルの工法として評価されています。

また、工法には「木造(W造)、鉄骨造(S造)、鉄筋コンクリート造(RC造)」が存在します。
近年では、軽量鉄骨であり、鉄筋コンクリート造の家が増えてきましたが、このような工法が評価されているのには、れっきとした理由もあります。

例えば、日本の住宅というのは「燃えやすい、傷みやすい、メンテナンス費用がかかる」という難題を抱えているからです。
昔と違い、今では人口増の影響もあり、「アパート、マンションタイプの住宅に住む人」が増えています。
そのため、アパート、マンションタイプに住んでいて出火すると、たちまち他の部屋も燃えてしまう・・・というトラブルが懸念されているのです。

しかし、軽量鉄骨はそんな「燃えやすいという問題を解決できる」工法の1つなのです。
軽量鉄骨は熱に強い素材を使用しているので、熱でダメになってしまう危険性も少なく、且つ「防音性にも優れる」ところで、現代の社会にあった建築資材、もしくは工法であるという評価を得ています。

前述した傷みやすいという面も問題なく、長期の使用であっても傷みは少なく、カビ、サビといった腐食に関する問題にも対応しています。
軽量鉄骨には、このような腐食を防ぐコーティングがされているため、長期の利用であっても傷みが少ないのです。

しかも、軽量鉄骨はメンテナンス費用があまりかからない作りです。
軽量なので古くなった鉄骨を、新しい鉄骨に取り替えるのも難しくありませんし、しかも、従来の鉄骨よりも丈夫なので、これから将来にかけてさらに薄く、丈夫になる可能性まであります。
このように多くのメリットが存在する軽量鉄骨ですが、建造にかかる日数も短くすることが可能・・・というメリットまで存在するため、今では日本の住宅建築で欠かせない資材とされています。

重量鉄骨とは別物?

軽量鉄骨は重量鉄骨とは別物なので注意してください。

そもそも、重量鉄骨では6mm以上の鋼材を使用するという決まりがありますので、軽量鉄骨のように「軽量を目的とする作り」ではありません。
しかも、重量鉄骨には「ラーメン構造」という、独自の構造が採用されているのです。
ラーメン構造のメリットは、丈夫さを追求できるというところにあります。
ラーメン構造では、「柱1本あたりの強度が高く」、且つ柱と梁を一体的に固定することが可能となっているため、柱と梁の空間を狭める・・・、結果的に部屋を広くできる工法として、重量鉄骨ならではのメリットが存在します。

ただし、このようなメリットがある一方で、「費用がかかる、工期が長くなる」というデメリットもあります。