住宅ローンを組む際の流れ

スムーズに利用するために準備が必要

家を購入するために住宅ローンを利用するという場合には、きちんと段取りを理解して順を追って手続きを行う必要があります。
新築の注文住宅を購入するのか、中古物件を購入しようとしているのかによって一部異なる部分もありますが、大まかな流れを確認しておいてスムーズに利用できるように準備を整えておきましょう。

物件選びと並行する

まずは基本的な流れとして、物件選びと並行しながら住宅ローンの準備を行って下さい。
住宅ローンを取り扱っている金融機関は色々ありますが、どんな住宅ローンを利用したいと考えてあらかじめ絞り込んでおくことをおすすめします。
長期固定金利を利用したい場合は民間金融機関と提携しているフラット35という選択肢もありますし、いつも利用している地元の銀行で扱っている民間住宅ローンを利用するという選択肢もあります。
最初から一つに絞り込むよりも、優先順位をつけて複数の金融機関を候補にあげておくと良いでしょう。

事前審査を受ける

購入したい物件が見つかった場合はいよいよ住宅ローンの準備も本格的に行います。
本来であれば正式に売買契約を交わしてから住宅ローンの借り入れ申込を行わなければいけませんが、万が一住宅ローンを利用できなかった場合には契約を成立させることができなくなってしまうため違約金が発生する可能性もあります。
そこで、まずは事前審査を行ない本審査に通るかどうかの確認を行ないます。

事前審査では本審査よりも簡易的な項目が調査されて審査が行われます。
大まかな項目は勤務先と勤務形態、勤続年数、希望するローンの金額と返済期間、他に存在している債務などが確認されます。
これらの内容を確認したうえで事前審査の合否が決定されますが、事前審査に通過したからといって必ず本審査が通るとは限りません。
あくまでも事前審査は第一関門であることを覚えておきましょう。

本審査を受ける

事前審査に通過し、無事に売買契約を済ませたらいよいよ住宅ローンの本審査を受けて正式に申込みを行ないます。
本審査では事前審査の内容に加えて更に細かい内容が確認されますが、一般的には余程のことがない限り事前審査をパスしていれば本審査もほぼ通過するだろうと言われていますが、信用保証会社の利用ができることと団体信用生命保険への加入ができなければ本審査は通過しません。
本審査では問題なく住宅ローンが返済できるのか、物件の担保価値があるかという点が重点的に確認されます。

融資実行

本審査を通過すると融資が実行される流れになりますが、あらかじめ決めてある融資実行日に従って行われます。
金融機関から直接売り主に対して振り込みされる流れになります。
代金の支払いが終わると登記手続きが行われて抵当権が設定されます。