不動産価格について

適正価格の判断が難しいもの

家を売る際にはいくらで売却するのかを決めなければいけませんが、適正価格の判断が難しい個性的な「商品」であることが特徴といえます。
一般の方にはわかりにくい不動産価格の考え方についてご紹介します。

希望価格が適正とは限らない

あなたが売りたいと思っている価格が一千万円だと仮定した場合、この価格が適正だと考える人もいれば、高すぎると感じる人もいますし、逆に安すぎると感じる人もいます。
不動産の価値については人それぞれ考え方が違うもので、適正な値段を判断するのが非常に難しいのです。

例えば、現在子育て中の方が中古物件を探している場合、学校や公園が近い場所にある物件なら少々高めでも欲しいと考えるかもしれませんが、あまり人通りが少ないような場所に同じ売られている家があったら高いと感じるはずです。
人によってニーズが違うもので、人通りが少ない静かな場所に住みたいと考えている人なら少々高くても欲しいけど、学校や公園が近くて人の往来が多い場所で同じ値段で提示されているなら要らないと感じるでしょう。

このように中古物件を探している人によって不動産に対する価値観が異なるため、価格の決め方が非常に難しいものです。
最終的に決定した価格が高いと思われるか、安いと思われるのかは人によって感じ方が異なるものだと考えておきましょう。

全く同じ不動産はあり得ない

同じ時期に建てられた不動産が近くに存在していても、あなたが売りたい家と全く同じ価値だとは言い切れません。
土地の形や場所、接している道路、周辺の建物、家の間取り、管理の仕方…など相違点をあげていくとキリがありませんが、同時期の建物でも同じ価値があるとは言えないため、全く同じ価格にすることはありません。
相場価格として参考にするのは問題ありませんが、あくまでも参考程度に留めてあなたの家の価値がいくらなのかという点を考慮して決めましょう。

最終的にはプロの意見を参考に

あなたが所有している不動産の売却価格は、基本的にあなたが決定して問題ありませんが、不動産としての価値を考慮してあまりにも相場とはかけ離れた価格に設定するとなかなか売れない可能性もあります。
できるだけスムーズに売却するためにも、最終的な価格の決定の前に不動産会社に査定を依頼してみることをおすすめします。
プロが算出した査定結果を基にして売却したい価格を決めるようにしてください。

なお、査定を依頼する不動産会社は何社かにお願いすることをおすすめします。
査定者によってチェックするポイントが異なる場合がありますので、可能な限りで構いませんので複数の人に査定してもらった結果を比較してみましょう。