住まいを貸す際の段取りについて

単純に貸すだけではありません

あなたが所有している家を第三者に貸したいと考えている方は、あらかじめ住まいを貸す際の段取りを把握しておく必要があります。
単純に家を貸して家賃収入を得たら良いという考えでは、何らかのトラブルが発生した時にきちんと対処できずに問題が大きくなる場合もあります。
正しい流れを確認したうえで、大事な資産である住まいを貸すことをご検討ください。

家を貸す理由とは?

そもそもなぜあなたは家を貸したいと考えたのか、その理由をはっきりさせて将来的にはどのようにしたいのかまで考えておく必要があります。
例えばせっかくマイホームを購入したけど、急に引っ越ししなければいけなくなったけど、将来的にはまた戻ってきたいので今は売却をしないで自分がいない間だけ誰かに貸したいというケースもありますし、本当は売却を考えていたけどなかなか買い手が見つからないので誰かに家を貸して家賃収入だけでも得たいという場合もあります。

どのような理由で家を貸すのかによって、将来的には家をどのように扱うべきなのかが変わってきます。
前者のように今は家を貸したいけど、将来的には戻ってきて自分が住みたいという状況になった時、家を借りている人も新しい家を見つけていなければ急に出て行くことができないため、きちんと契約しておかなければお互いに困ることになります。

大まかな流れについて

家を貸す際にはまず家賃を決めなければいけませんが、周辺地域の相場や家の価値などを参考にしながら決定してください。
家賃を決める際に気を付けなければいけないのが、あくまでも家の所有者はあなたであることには変わりないため、固定資産税の支払いや維持管理に必要な経費は家を借りている人ではなく、所有者のあなたが支払うことになるという点です。
単純に家賃収入を確保できれば良いと考えるのではなく、これらの経費を考慮して家賃を決定してください。
この段階できちんと決めておかなければ、家賃収入を得ても経費の支払いで赤字になる可能性があります。

家賃を決定したら、不動産会社に家賃の査定を依頼してみましょう。
家を貸す場合も個人間ではトラブルが起こりやすいため、不動産会社に仲介してもらった方が安心です。

不動産会社に仲介業務や管理業務を依頼したら契約を結び、入居者を募集します。
入居希望者の交渉や見学などは不動産会社が行ってくれるので安心です。
最終的に入居者が決定したら賃貸契約を結び、後の管理についても不動産会社が行ってくれることになります。

不動産会社に仲介を依頼しない場合は大家であるあなたが対応することになりますので、何かと不慣れな部分が多いとトラブルを招く可能性があることを覚えておきましょう。