サブリースとは

空き家リスクを軽減する方法

家を貸したいと考えているのに、なかなか入居希望者が現れずに空き家の状態が続いていると「宝の持ち腐れ」状態で、いつまでも収益を生むどころか、経費ばかり発生してマイナスになってしまいます。
この状態を続けるわけにはいかないので、なんとかして空き家状態を解消したいと考えている方も多いでしょう。
そこで注目されているのがサブリースという方法です。
今回はあまり知らない人も多い、サブリースについて詳しくご紹介します。

サブリース=転貸借

サブリースとは転貸借という方法のことをいいます。
わかりやすく言うと、まずはサブリース会社が貸し主である大家さんから物件を一括で借り上げをします。
その物件に対して入居者を募り、サブリース会社と入居希望者が契約を交わします。
入居者はサブリース会社に家賃を支払い、サブリース会社から大家さんに物件のリース料が支払われるという形になります。

大家さんにとってはサブリース契約を交わすことで、実質的にサブリース会社に仲介してもらって入居希望者を募ることができるというメリットがあります。
自分で管理をしなくても空き家リスクを減らすことができて安定した家賃収入を確保できるので、大家さんにとっては大いに歓迎するべきシステムだと考えることもできます。

サブリースの注意点

大家さんにとって良いことばかりという印象を受けるサブリースですが、決して良いことばかりではなく、むしろ注意すべきと警鐘を鳴らす意見もあります。
まず、大家さんが当初見込んでいた家賃収入を確保できない可能性が高いです。
サブリース会社は入居希望者を募る際に広告を出したり、維持管理をしなければならないため、それなりに経費をかけていますし、確実に空き家リスクを回避できるわけではないためそれなりのリスクを見込んで賃料を設定します。
そのため、結果的に大家さんが受け取ることができるリース料は、直接入居者から受け取るはずだった賃料よりも少なくなるのです。

また、サブリース会社の中には家賃保証を謳っているケースが多いようですが、実際のところは長期間に渡って家賃保証をできるとは言えないと考えられます。
今後は人口が減っていき新しい物件が増えると、更に空き家リスクが増えると考えられるため、10年20年先の家賃保証はあり得ないと考えることができるのです。

サブリースは大家さんにとってメリットが大きいと思える一方で、更にリスクが高まる契約だとも言われていることから、安易に契約するものではありません。
目先のメリットだけに心を奪われるのではなく、将来的に起こる可能性があるデメリットについてもよく考えて契約することをおすすめします。