費用と手続きの確認を忘れずに！
家を売る前に必ず確認しておきたいのが、売却に必要な費用と手続きについてです。
自分が所有している家を売るという機会はあまりない事なので、ほとんどの人が把握できていない事だと
考えられます。不動産コンサルタントに直接確認しても良いですが、事前に正しい方法を知っていれば
自分で適切な流れで実践できますので、ぜひ参考にしてください。
借地権設定者と借地権との確認は必須です
借地権設定者とは、土地を所有しているいわゆる「地主さん」のことを指します。そして、
借地権とは、「第三者の土地を借り、その土地に自己所有の建物を建てられる権利」のことを指し、
この借地権を所有している人のことを「借地権者」と呼びます。
借地に建つ家や不動産を売る際には、地主さんに直接売却するケースや
第三者に売却するケースなど、売却先に応じて承諾料が発生したり、
地主さんと借地権者とで交渉が必要となったりします。法律が絡む話のため、
たいていは不動産コンサルタントに仲介や交渉を依頼することになります。
売却に必要な費用について
例えばあなたが所有している家を一千万円で売却したいという場合、売却に成功しても一千万円が
全てあなたの手元に入ってくるわけではありません。厳密にはこの他に諸費用が発生するため、
売却価格から差し引くと手元に残るお金は一千万円以下という結果になります。
売却にかかる主な費用として忘れてはいけないのが、不動産会社に対して支払うことになる仲介手数料です。
仲介手数料は法律により上限が定められており、物件価格の範囲ごとに約3～5%という金額が
設定されています。不動産会社との契約により仲介手数料も異なるのですが、売却価格が一千万円の場合は
簡易的に計算をすると36万円プラス消費税という金額が上限になります。
この仲介手数料を支払うのがいたましいからといって、個人間で売買をしようとするのはおすすめできません。
何らかのトラブルが発生した時に当事者同士で解決しなければいけませんが、適切な対応ができずに問題が
更に悪化することも予想されますので、必ずプロの不動産取引を実現してくれる不動産会社に
仲介を依頼することをおすすめします。
この他にローンの残債が存在している場合は抵当権を取り消すための手続き費用や、
売買契約書に使用する印紙税、譲渡所得税なども必要になると考えられます。現在入居している家を
売却する場合には引っ越し費用なども考慮しなければならないため、思っていた以上に
経費が必要になる場合があります。
必要書類の確認
家の売却にあたって必要になる書類に関しては、不動産会社が仲介に入っている場合は
随時アドバイスを求めることができます。厳密には一戸建てとマンションで用意するべき書類等が
異なるものですが、ほとんどの書類は一致しているので改めて確認しておくようにしてください。
事前に取りに行く必要があるのは、印鑑証明書や住民票、登記済権利書で、他にも納税通知書や
評価証明書などが必要になります。一戸建ての場合には土地測量図や建築確認済証なども必要になり、
マンションに関しては維持管理に関連する書類なども必要になる場合があります。
これらの書類を事前に用意しておくことでスムーズに進められますが、公的な書類については
発行から3ヶ月位内でなければいけないと指定されているため取りに行く時期が早すぎないようにしてください。